はるとしゅんが使っていた駆虫薬:ブロードライン
使っているお薬がどんなものなのか
気になったので調べてみました
この記事はメリアルが提供している取扱説明書を基に書いています
使用の際には、自身で判断せずかかりつけの獣医師等に相談をしてくださいね
ブロードラインは何に効くのか
ブロードラインの効能効果としては
ノミ、マダニの駆除
ノミの卵の孵化阻害
ノミの幼虫の変態阻害
ノミの寄生予防
回虫、鉤虫、条虫の駆除
となっています
ノミに関しては
これからの寄生を予防するだけでなく
すでに寄生してしまっているノミについても
駆除してくれるというお薬なんですね
ブロードラインの成分
ブロードラインには4つの有効成分が含まれています
(S)-メトプレン
プラジクアンテル
エプリノメクチン
ブロードラインの種類と用法用量
ブロードラインの種類
ブロードラインには0.3mLと0.9mLの二種類があります
基本的にネコの体重に合わせて使い分けるのですが
体重7.5kg以上のネコちゃんでは注意が必要です
ブロードラインの用量
ブロードラインの用量は次の通りです
体重 | 用量 |
2.5kg未満 | 0.3mL×1本 |
2.5kg~7.5kg未満 | 0.9mL×1本 |
7.5kg~10kg未満 | 0.3mL×1本 + 0.9mL×1本 |
ネコちゃんの体重にあった規格のものを獣医さんが選んでくれるので
基本的には問題ないのですが
7.5kgを超えるネコちゃんについては
0.3mLと0.9mLの2つの規格を渡されることになります
飼い主さんが0.3mLを2本使ってしまったりすると
想定する効果が得られない可能性がありますし
もし0.9mLを2本使ってしまったら
副作用が強く出てしまう可能性があるので
投与前には正しい量か確認をお忘れなく
もし間違えて投与してしまった場合は
速やかに獣医さんを受診してくださいね
ブロードラインの用法
投与間隔
ブローロラインは月1回を
1ヶ月間隔で投与していきます
1回目が07月05日なら
2回目は08月05日頃
3回目は09月05日頃 といった間隔です
もし投与する予定だった日付を大きくずれてしまったら
気づいたタイミングで1回投与して
後はその投与日から1ヶ月間隔で投与していきます
先月の分を忘れたからといって
2ヶ月分を1回で投与してはいけません
不明な点は獣医さんに相談してくださいね
投与箇所
ブロードラインを投与する箇所は
肩甲骨間背部の被毛を掻き分けた、皮膚の上です
しっかりと被毛を掻き分けないと
薬液成分が毛に付着してしまって皮膚に届かず
目的とする効果が得られない可能性があります
暴れるネコちゃんが多いかと思いますが
しっかり抑えて投与してあげましょう
ウチのはるとしゅんにも投与苦戦中です・・・
投与が上手くなるといいのですが
もっと簡単な投与方法できないかなと切に願います TT
このお薬は口から投与するものではありません
このお薬は口から投与するものではありません
口に注射筒を差し込んで飲ませたり
水やエサに混ぜて飲ませてはいけません
注射筒だからと、針を使って血管内に投与してもいけません
ブロードラインの副作用
ブロードラインを投与した場合に副作用が起こる場合があります
実際どんな副作用が報告されているのか確認していきましょう
もし副作用があった場合には獣医さんを受診してください
一過性の流涎(よだれ)
薬剤をネコが舐めてしまうと
一過性のヨダレが観察されることがあります
口を開けてボタボタとヨダレを垂らしていたり
口をペチャペチャとずっと鳴らしていたりする症状です
実際にウチのしゅんはこの副作用が出まして
ヨダレを垂らし
口のをずっとペチャペチャ
口の周りには唾液の泡ができていました
途中で嘔吐もしました・・・
意識が無くなったり
おかしな行動をすることは特になく
時間経過によってこの症状は収まりました
一過性の過敏症
人間同様にネコにも個体によって薬の合う合わないがあります
過敏症の症状としては次のような症状があります
そう痒(かゆみ)
発赤
脱毛
投与箇所をずっとポリポリしていたり
被毛を掻き分けたところが赤くなっているようであれば
速やかに獣医さんを受診してください
被毛の変色
稀に投与部位の被毛が変色することがあるようです
一過性の瞳孔拡張
明るい場所では小さくなり
暗い場所では大きくなる瞳孔ですが
副作用により瞳孔が開く(小さくならない)場合があります
投与した後に明るい部屋に入るにも関わらず
いつもより黒目が大きいと感じたら
瞳孔が拡張している可能性があります
この症状は数日以内に自然回復するようですが
3日経っても回復しない場合は
獣医さんに相談しましょう
ブロードラインの投与制限
ブロードラインの投与が適さないネコちゃんもいますので
投与してよいか確認していきましょう
仔猫への投与制限
7週齢未満の子猫には投与しないこと、となっています
衰弱・高齢猫への投与制限
衰弱している/高齢な猫には慎重に投与すること、となっています
高齢猫ちゃんの場合は
投与前に獣医さんとしっかり相談してから
投与してあげてください
衰弱している猫の場合は
復調を待ってから投与するなど
体調をよく見ながら投与してあげてください
いずれにせよ
投与した後の様子は
注意深く観察して
様子がおかしければ早めの受診をしましょう
妊娠中・授乳中の母猫
妊娠中/授乳中の母猫に投与した場合に
仔猫に対する安全性試験は行われていないようです
ラットとウサギでは催奇形性や胎子毒性、母体毒性は認められていないようです
催奇形性とは
催奇形性とは
妊娠中の母猫が薬物を使ったときに
胎児に奇形が起こること
奇形とは
生まれつき目に見えてわかる身体形状の異常
ブロードライン投与後の注意点
ブロードラインを投与できるとわかったら
投与するときの注意点を確認していきましょう
シャンプー・水浴
ブロードライン投与後にシャンプーや水浴をして
有効性等に影響が有るか無いかは検証されていないようです
ただし、投与から2日間はシャンプーや水浴は避けるほうが望ましいようです
ネコちゃんが舐め取ってしまうリスクがどうしても怖い場合は
被毛表面についている部分だけを拭き取ってあげてくださいね
ハーネスやエリザベスカラーで
舐めないように保護してあげるのも良さそうです
多頭飼いの場合はお互いをグルーミングしてしまう可能性もあるので
離しておくことが望ましいですが・・・
そうもいかない場合が多いと思うので
ハーネス等で投与部位が露出しないようにしてあげるほうが
いいかもしれませんね
観察
投与直後にグルーミングをすると
薬剤を大量に口から摂取してしまい
副作用が出てくる可能性があります
投与直後はしっかりと見守り
数日間は異常な行動は無いかなど
いつも以上に気にかけてあげましょう
土日休みのサラリーマンであれば
金曜日の夜に投与して
土日は近くで過ごしてあげられると
安心かと思います
ブロードラインと飼い主
ブロードラインを使うときに
飼い主が気をつけなければいけないことを確認していきましょう
薬剤には触れない
喫煙や飲食をしながら投与しない(人間が誤って飲み込む)
投与部位が完全に乾くまで(4時間程度)は触れない
子供がいるご家庭では、子供とネコちゃん両方を監視できるときに投与する
皮膚に付着した場合は、すぐに石鹸で手を洗う
眼に入った場合は、流水ですすぐ(回復しなければ眼科へ)
飲み込んだ場合は、医師の診断を受ける
病院を受診するときはブロードラインのパッケージ等を持って行きましょうね
最後に
安全にお薬をして人間もネコちゃんも健やかな生活を送りましょう!