BCSとはボディコンディションスコア(Body Condition Score)のことであり、BCSはネコの体格を5~9段階で評価する指標ですために用いられます
体格の見た目や触ったときの形から肥満度を評価していきます
ネコは種類によって大きさが異なるのでなかなか標準体重を見極めるのが難しいので、体重とは別にBCSを使って日々肥満度を評価し、理想的な体重を目指してあげましょう!
環境省の基準
環境省が発出している『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』では5段階のBCSが示されています
飼い主のためのペットフード・ガイドライン|環境省
Webページの文字が小さかったので文字起こししたやで!
BCS1|痩せ
首が細く、上から見て腰が深くくびれている
横から見て腹部の釣り上がりが顕著
脇腹のひだには脂肪がないか、ひだ自体がない
ごはんの量を再計算して、体重が増えるように調整してあげましょう
BCS2|やや痩せ
上から見て腰のくびれは最小
横から見て腹部の吊り上がりはわずか
BCS3|理想的
上から見て肋骨の後ろに腰のくびれがわずかに見られる
横から見て腹部の吊り上がり、脇腹にひだがある
BCS4|やや肥満
横から見て腹部の吊り上がりはやや丸くなり、脇腹はくぼんでいる
脇腹のヒダは適量の脂肪で垂れ下がり、歩くと揺れるのに気づく
BCS5|肥満
横から見て腹部の吊り上がりは丸く、上から見て腰のくびれはほとんど見られない
脇腹のひだが目立ち、歩くと盛んに揺れる
ごはんの量を減らしたり、運動量を増やして上げることで、ダイエットに取り組みましょう
ロイヤルカナンの基準
ロイヤルカナンWebページ
https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/column/20150220
やっぱり文字サイズが小さいから文字起こししたやで!
BCS1~BCS3|痩せている
腰のくびれが著しい ⇔ 腰のくびれが明らか
腹の巻き上がりが目立つ
筋肉や脂肪がほとんどない ⇔ 腹部にごくわずかな脂肪がある
BCS4~BCS5|適正
腹の巻き上がりがややある
肋骨は見えないが容易に触れる
BCS6|太りぎみ
腹の巻き上がりがごくわずかにある
肋骨は見えないが容易に触れる
BCS7~BCS9|太っている
腹の巻き上がりはない ⇔ 腹部に過剰な脂肪があり、明らかに丸みを帯びている
肋骨は脂肪に覆われ、触ることが困難 ⇔ 肋骨は厚い脂肪に覆われ、触れない
運動より食事調整を!
猫は狩りの時には身を潜め、持ち前の瞬発力で獲物を捕まえます
猫は短距離選手(スプリンター)であり、馬のように長時間一定のスピードで走るようなマラソン選手(ランナー)ではないのです
脂肪を燃焼させるには有酸素運動が必要になりますが、有酸素運動をするには長い時間運動する必要があります
つまり、猫は運動で脂肪を燃焼させることが苦手ということになります
ですので、体重が増えてしまったな…という場合には、まずは食事制限を考えてあげる必要があるのです
ごはんはおなかいっぱい食べたいんや・・・
じゃあワシと運動会するやで!
じゃあ運動はしなくてもいいのか?というと、そういうわけではありません
運動すれば筋力が増えます
筋肉が増えれば動いていないときも筋肉がカロリーを消費します(基礎代謝UP)
すると、普段の運動習慣が基礎代謝を高め、結果として太りにくくなります
つまり、太り気味の猫ちゃんは食事制限も運動も頑張ろうということ!